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良く雪が降るイベントの日…思い出しちゃった!

今日は開催日が変わっても3回に2回は雪が降り、時として大雪で大変な事になる大きなイベントが地元、渋谷公会堂である。いつもなら朝行って、また夜行ってと2往復するのですが、今日はほかにもイベントが重なっている上にこのイベントにはあまり関係が無いのですが山梨の大先生が見に来るというので一日お付き合いしなきゃあならなく…参ったなあ〜

昼に新宿駅で社主様と合流し、大先生の乗っている電車を待つ。で〜渋谷です。まずはホールの手前の東武ホテルで食事をして珈琲を飲みながら情報交換してから現場入りです。すでに来ているTOMAKOさんと合流し、営業開始です。
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今日僕はどうしても一番最後の演奏が聴きたいので、社主様のおもりはTOMAKOさんに任せ席で見学です。僕をクラシックとJAZZに目覚めさせてくれた出会いの曲ガーシュウィンの「ラプソデーインブルー」をなんと小学生の管弦楽団がやるからです。僕がもっとも好きな曲なんです。最初からオーボエのソロがあり、ピアノとの協奏曲なんでピアノは大変!しかもJAZZピアノの弾き方なんで…各所にソロがありハイトーンありなんで、とても小学生には無理でしょう!いやいや!それを見事に演奏しているので、自分の青春時代の思い出の曲でもあり涙が出てしまいました。指揮者が振り終えた瞬間、思わず立ち上がって「ブラボー!」と叫びそうになりましたが、この演奏だけでなくすべてがお客様の所なんで自粛し、すべての演奏者に心よりの拍手と、心の中でブラボー!です。いやあ〜感激。。。

で〜大事な仕事はレセプションです。名演奏の感激の熱い思いの余韻を残したまま、すばらしい指導者のみなさんとレセプションです。いつも応援してくれている先生たち、沢山の素晴らしい音楽大好きのみなさんと、高校まで音楽を選択したのに生涯赤点だった僕も仲間になれてすごく幸せに感じます。僕は指導も、プレイも駄目だけど、鑑賞だけは高得点でしたので、これからもそんな大好きな音楽文化振興のために写真という手段で熱く応援して行こうと決意を新たにしました。僕は、幼稚園から高校まで選択でも音楽を取っておりますが、成績は生涯赤点でした。唯一鑑賞だけが好成績で、実技も筆記試験もまったく駄目!なのに高校時代はギターを買ったり、下手でもバンド(あ~吹奏楽じゃありません。ロックンロールとフォーク)に加わったりしてはおりました。小さい時から映画を見るのが好きで、最初に音楽にはまったのは映画音楽でした。フランシスレイとかミシェル・ルグランとか、特にアルフレッドニューマンの「大空港のテーマ」がとても好きで…

そんな時に出会った曲が先ほどの小学校が演奏したガーシュウィンのラプソデーインブルーです。僕の原点の曲ですね!この曲からグローフェやホルストの曲を聞くようになり、どんどんクラシックとJAZZが好きになっていきました。みんながビートルズやローリングストーンズを聞いている時に僕はワグナーやチャイコフスキー、下手すりゃあバッハを好んで聴く少年時代です。変人扱いされましたが同級生に似たようなやつが2人もいまして…僕「昨日のFM NHKのバッハ特集エアチェックした?」友人「もち!いいよね〜バロック!!!」なんて感じで!どうしても本物を聞きたくて学生時代にザルツブッルグ音楽祭に行った事もあります。すでに写真を専攻していたので、卒業後は音楽とも関係があるマルチスクリーン(スライドを今で言うプロジェクターマッピングのように大画面、複数スクリーン、複数台のスライドプロジェクターで音楽に合わせて動画の様に映し出もの)の会社に入り、その素材の写真撮影と、音楽と同期させる信号のキュー(指示)をコンピュターに入力するオペレーターをやってました。その仕事だけじゃ食べて行けなかったので平分パンチという雑誌のフリーカメラマンもやっていました。

そんなある時報知新聞から依頼されて行った現場が北朝鮮の民族舞踊の舞台でした。舞台写真は初めての経験で、なかなか上手くシャッターチャンスを撮れず…180mm/f2.8で感度を800に増感して撮ったのに駄目!次に簡単そうなピアノのリサイタルを東京文化会館に撮影に行きました。これまた!大変で…そんなわけで、難易度の高い舞台写真にどんどん興味がわいていた頃に、同じ新聞にフォトライフとアリス出版のカメラマン募集の求人を見つけました。アリス出版月収100万円…フォトライフ月給当社規定により優遇?そんな求人を電車の網棚に捨てられていた今日の朝日新聞朝刊を拾いました。彼のマルチスクリーンの本社はサンシャインシティの中でしたので、池袋へ向かっているところで…当然、まずは池袋西口のアリス出版に、話聞いたら100万円なんてとんでもない話しで無理!すぐにフォトライフへTELしてまだ面接しているか聞くと「これから来れる?」か聞かれすぐに東口へ向かいます。

ちょうど17:20に付いて人の良さそうな面接担当の人と、ちょっと怖そうな人が面接官のようです。二人が僕の履歴書を見ています。その部屋の隅にもう一人、ここで唯一背広姿の偉そうな人が耳かきをしていて、二人が履歴書を見聞しているのでその人が僕を見て言う。「君ね。今何時か解る?17:20分だよ!新聞見て来たんだよね。就業時間9:30〜17:30って書いてあるよね!あと10分で面接試験終わると思う?君の面接のために残業になっちゃうんだよ!常識無いなあ〜もう何十人も応募してきている上に君が最後だよ!」と耳かきをしながら言う。これが僕と社主様との出会いです。僕「そうですか?一応、電話に出た方に時間外になるのですが良いですか?とお聞きしたら、どうぞ待ってますと言われたので…それに時計持ってないのです。」と答える。するとまた「時計を持っていない!だいたい私服で面接に来たのも君だけだよ。みんなちゃんと背広で来たよ。」というので「はー?応募しているのはカメラマンなんですよね!僕はこの服しか持ってないんです。この会社はカメラマンなのに9:30〜17:30定時で帰れるのですか?背広着て撮影するのですか?なら、まだ17:30ちょうどなんで面接していただかなくていいです。僕はカメラマン募集していると思ったので、なんか違うみたいなんで…」すると履歴書を見ていた二人が「まあまあ〜そんなことを言わず…この人気にしなくていいですよ。どうぞ面接します。」とそこからは普通に面接をする。

面接が終わって帰ろうとするとお水っぱい派手な女性と温和しげな女性がいて「ご苦労様でした。これお車代です。」と黄色い封筒をくれる。僕「ありがとうございます。」と頭を下げながら、二人とも既婚者30代だなと思う。外へ出てドアをしめると中から「なかなか好青年ね!今回の面接で一番いい!」とお水っぽいほうの声がする。温和しいほうの女性が「そうね〜服のセンスがいいわね。ほかの人たちより。」という相づちが聞こえるが「そんないい男か?○○さんはタイプか?」と彼の親父がいうのが聞こえて来る。駄目だな!この会社!思えばこの時に温和しい方の女性がI島さんとの出会いだ。なんか感じ悪かったし受からないだろうなと思っていたら翌朝「採用が決まりました。入社する場合は明日9:00までにお出で下さい。」という速達が来る。明日???随分と急な話で!入社が決まったら4/1から出社って面接で言っていたのに????

当日行くと簡単な説明があり、みんなを紹介され…その後「今日はこれからヒマ?」と上司になった人から聞かれる。僕「はい。今日は仕事休みにしましたので。」というと「じゃあ〜今日忙しくて手伝ってくれないかな?」僕「カメラ持って来てますが50mmしか付いてないですよ!」というと「月曜日はラボから上がって来たプリントを整理するんだよ。カメラは必要無い!」と言われ、なんだか皆テーブルの上に写真のプリントをネガと見比べて番号を書いている。それを教わりやる。昼になると社主様が出て来て「おぃ!昼だぞ!」といい弁当箱を持って行く。僕の分の弁当もあって、どうやらこの会社は弁当が支給されるらしい。お昼休みは1時間と言っていたな?と思いながらどうみても刑務所のご飯のような弁当を食べる。不味いがタダなら!で、30分位したらみんなまた作業を始めた。あれ?すると上司「繁忙期は昼休みが30分になる代わりに弁当が出るんだよ。」ふーーーん。17:30退社時間になっても誰も作業を止めない。あれ?と思っていたら上司が「残業出来る?このまま行くと終わらないんで…」しばらくすると上司じゃなくてもう少し偉そうな人が「○○くん!何食べる?ここは醤油五目が美味い。」と言う。当時部長だった今の仙台のSさんです。「はあ〜僕は中華丼で!」夕飯を食べ終わると社主様が部屋から出て来て「おつかれ!君はね〜ファッションセンスがいいから面接試験受かったんだよ!あと、ほかの人より高学歴、しかもいい学校でお坊ちゃまだからね。」と言って帰って行く。結局僕は21:00まで働かされて…しかも、4/1初出社と言ったのに2月早いうちにと言われ再来週から出社にされる。まったくどんな会社だ!定時は??カメラマンにこんな雑用まで!!!しかも言っている事とやっていることは違うし…とは思いましたが、取りあえず3年我慢して舞台写真をマスターしよう!と決意する。なんせ大好きな音楽を生の本番で聞けるのですから!で、34年前にフォトライフにカメラマンとして入社いたしました。そこで初めて吹奏楽というものに出会い。はまってしまったわけで…と…随分と余談が長すぎますが…ガーシュウィンのラプソデーインブルー聞いたらいろいろ思い出してしまいました。良かったんだか???

そんな事を思い出しながら地元の先生が差し入れてくれたモンゴルのウォッカで良い音楽を聴いた余韻と、素晴らしい仲間との熱い語らいが、身も心も胃も熱くしてくれました。うーんしかし人生の決断間違えた瞬間かな?二次会も誘われましたが、足もまだまだだし、それはTOMAKOさんに任せ渋谷の街を少しスナップして家に帰り、娘が箱根土産にくれた竹輪つまみに軽く飲み直しです。ラプソデーインブルーな日でして…
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by dancyouteinitijyo | 2014-02-11 19:53 | 文章 | Comments(0)


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