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先生!!!!と一月最後の日。

こんな↓メールが来る。
「○○先生(僕の事)にはお世話になっております。△△です。
先生のご指導通り50mmと35mmで始めました。先生のお陰でやわらかくも深みのある写真が取れました。ご指導ありがとうございます。
さて、CONTAXですが、25mmの焦点距離というのはいかがでしょうか?お値段的にヤシカの21mmというのも興味はありますがいかがでしょうか?最近、広角に興味があるようです。
一方でズームレンズ、28-85や40-80など実用としてどうでしょうか?先生のお考え、アドヴァイス、是非よろしくお願いいたします。」というもの。

実は昨年の5月に突然メールを頂戴してCONTAXとツアイスレンズについての相談をメールで受け答えしていた方からです。どうもネットで僕が昔書いていたホームページを見つけ、CONTAXに詳しいのではとメールしてきたようで、その後何度かメールでやりとりしたら「先生」と呼んでくれるようになったのです。カメラの先生?CONTAXの先生?まあ〜カメラや写真の事を人に教えるのは好きなんで、さっそく夜返事を書く。
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返信:「お久しぶりです。今度は25mmですか?Distagon 25mm/f2.8のことですね。レトロフォーカスですが収差は少なく画質は良好です。とても絵画的な描写が出来るいいレンズです。28mmを買うなら断然この25mmがいいですね。ただ癖のあるレンズでカラーの場合はアンバー系にかたよります。やや黄色い感じ。暖調(暖かみ)が好きならアンバーで良いと思いますが寒調(青系)がお好きだと問題があります。その場合はフィルターで少し補正が必要ですね。Yを切ったほうがいいです。モノクロはまったく問題有りません。たぶん貴殿のお気に入りの調子じゃないかな?

ML21mmですが、使った事が無いので解りません。ただYASHICAのMLレンズは16mmと28mmは使った事がありますが、使用に問題は無く、可もなく不可もないレンズだと思います。もし、住所氏名を教えていただければ、ズームにも興味がおありのようなので使っていないYASHICAのML35mm-70mm/f3.5を差し上げますが???
ズームレンズですが、バリオゾナー28-85mmF3.3-4をお勧めいたします。モノクロはなかなかいいです。ただし重い、大きい。その後出たバリオゾナ28-70mmF3.5-4.5は軽くて良いですが、描写はバリオゾナー28-85mmF3.3-4のほうがいいです。バリオゾナー40-80mmも使用したことがありませんが、西ドイツ製だと思うので個体差が大きいことは間違い有りません。当たり外れがあります。また、ドイツ製はボケはあまり良くありません。アンバー系でもあります。絞り込んで使うのが基本ですかね?日本製のツアイスと比べるとシャープさがイマイチなんですね。でも、それが味があっていいと思う事もあります。40-80mmは日本ではあまり人気がなかったのであまり出回ってないのでは?ついでですが、85mm/f2.8の西ドイツ製は止したほうがいいです。逆光では使い物になりません。85mmはプラナーをお勧めいたします。以上ご参考になるか?」昔社員旅行で函館に行った時にバリオゾナー28-85mmで撮った写真を添付して返事する。
先生!!!!と一月最後の日。_a0271402_852893.jpg
するとまた、
「御忙しいところ、早速メールを戴きましてありがとうございます。25mmと28mmとは、だいぶ画角差があるようですね。日沖何某さん著『プロ並みに撮る写真術』を図書館で偶然手にしたのですが、24mm以降の広角側で一眼レフを使うメリットが大きい、と書かれていたことも興味を持った理由のひとつです。
28-85は中古店で割と見かけました。値段は28-70とほとんど変わりませんでした。写真を添付して戴きありがとうございます。
その28-85で撮られたモノクロ写真ですが、構図や明暗もすばらしく、さらに妙にカリカリしないレンズのようで、長く写真に集中して見れますし、暖かい情緒を感じます。とても良いな、と思います。一方で、40-80に興味があるのは焦点距離と初期のレンズということです。あまり見かけないレンズですが、何故でしょうか?個人的にはピンとはあっているけれどもカリカリシャープでない描写が好みです。

調べると、40-8035-7028-8528-70と、4種類も選択できるのでとても面白そうですが、○○先生ご推薦の28-85がよさそうです。」という返事。

でわ〜
「40-80mmについて少し書きます。Nikonにも43-86mmというツアイスと似た直進式ズームレンズがあります。40-80mmという画角に興味があるということですが、この画角にはとても重要な意味があります。報道用というと解りやすいでしょうかね?実は1990年くらいまでは新聞に掲載する写真は広角レンズで撮影したものは使えませんでした。広角レンズはパースがつきすぎて、部屋の大きさなどが嘘になるというような理由だったと思います。狭い部屋も広く見えてしまうのですね。
そこでこの標準ズームが報道関係者の必需品でした。(当時あまり報道カメラマンでキャノンを使う人はいませんでした。)その頃の報知新聞社のカメラマンの社からの支給機材は、Nikon F2フォトミックA+モードラを2台に43-86mmズームレンズ2本、180mm/f2.8というような装備でした。300mm/f2.8 400mm/f3.5 400mm/f2.8は貸し出しでしたね。
それがF3が出てF3P(報道用)になり、43-86は35-70に180mm/f2.8が直進式のズームの80-200mm/f2.8と変遷して行きました。この頃から報道でもキャノンの人も増え、いつのまにか広角レンズも使用可になっていました。今は絶滅状況にある直進式のズームですが、報道ではズーミングの早さで回転式より人気がありました。
ピント合わせとズームを一緒に出来るからです。なぜ絶滅したのかというと、プロもAFになったからです。ピント合わせはカメラに、ズームだけ自分の手でやればよくなったので回転式ズームが主流になりました。さて、40-80mmですが、まさに人間の見た目のパースで写るので自然な絵が撮れると思います。
ただ、たぶん日本製を見たことが無いので、西ドイツ製であるということを考えると…やはりカラーでは自然な色味は出ないモノクロ向きのレンズだと思います。ボケは期待しないほうがいいですね。あと逆光には弱いと考えられます。でもきっとモノクロにはいいんじゃないかな〜
すいません!いろいろ長々書いちゃって、写真とカメラとかの話しするの大好きなんで!!!
最近はLeica M9とNikon Dfでオールドレンズ使ってデジで、銀塩はLeica M6 2台、HEXAR RF Rolleifrex F3.5で撮ってます。また、なにかあればお気軽にお聞き下さい。」と書く。

また返信が来る。「詳しく教えていただいて、いつも勉強になります。先生は報道もされていたのですね。NIKON43-86の焦点距離の意味深さを初めて知りました。
昔、家にキャノネット45mmがありました。個人的に45mmと50mmでも意外と広がりの違いを意識します。これら設計者の焦点距離へのこだわりと思想について、興味深く感じます。写真はモノクロで考えています。いつもご指導ありがとうございます。」

そんな先生気取っちゃった金曜日でした。明日からもう2月だ〜一年が1/12終わっちゃった〜でも!明日はいよいよお休みだ〜〜!何しよう!!!!
先生!!!!と一月最後の日。_a0271402_853270.jpg

by dancyouteinitijyo | 2014-01-31 08:50 | 写真 | Comments(0)


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