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千葉少年少女オーケストラ定期演奏会(その2)

(その1よりの続き)
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2009年3月29日(日)の日記「ブルガリアよさようなら!」


今日はいよいよブルガリア=ソフィアのブルガリアホールで演奏して、またまた2チームに分かれて最後の訪問地ドイツ=ケルンへ向かう過密スケジュールの一日です。

朝起きて気づいたのですが、日本にいるときに毎日花粉症で悩まされ、鼻炎薬を飲んでいたのですが…あれ?こっちに来てから花粉症は?治った?ドイツへ着いて以来いっさい薬は飲んでいないし…完治!!!!花粉症は日本だけのもの?うーーーんこっちに住みたいな。

今日は本番に備えややゆっくり目に寝て体力を温存する。今日は昼はサンドウィッチの弁当、夜はフランクフルトへ向かう機の機内食だか行き同様サンドウィッチだろうから食は期待できない。朝飯は美味しいブルガリア料理を堪能する。

コンサートは大成功でした。すごい盛り上がりで…総立ちのスタンディングオベーションでした。トーンハレでは正面からしか撮影できなかったので、今日は途中貴賓席にあたる客席上手のバルコニーから井上先生とハープの小橋さんを撮影することにしてリハ中に移動の構想を練習しておいたのですが…客席のドアが外からは開けられない仕組みに気づかずに…中からはドアを開けれますが、一度締めると外(ロビー側からは特殊な鍵「というよりは工具」が必要なのです。)演奏途中では入れないようにしているのですが、その工具は1階下がり係の人に借りなければならない。知らなかった!)おかげで、一旦出てしまったために入れず、しかたなく係の人に開けて貰う時間がかかり…大失敗。計画通りには行かず井上先生の指揮姿は撮れましたが、ハープが撮れずに断念しました。

1Fから3Fまで超満席が一曲目から盛り上がりっぱなしで、最後のナズダラビッツアで総立ちでした。芥川也寸志は完全に千葉県少年少女オーケストラのテーマ曲になりましたね。演奏終了後すぐにドイツへと戻るB班は慌ただしくミュンヘンへ向かい。僕ら後発隊のフランクフルト班はホールで昼。そこへ、すべての演奏を聴き、感動したブルガリアの日本大使夫妻がみんなにお礼の挨拶。そういえば、2F席では真っ先にスタンディングオベーションしてましたね。ほんとうに感動していたようで、すごいお褒めでした。

で~我ら後発A班もまたパトカーの先導でソフィア空港へ。ほんと短い滞在でしたが、ブルガリアはいいところで、食べ物も美味しく…美人も多く…2ショットは会社のブログには載せれなかった通訳ボランティアの美人さんです。お世話になりました!(画像、井上先生も演奏が成功してご満悦のよう。「いい絵撮れてる?」)

空港への帰路。先導するパトカーがバスを割り込ませるために…タクシーと乗車が事故りました!!!!おおおぉぉぉ~それを無視して一行はソフィア空港へ。(^^;)かわいそう。

ブルガリアでお土産にブルガリアで作られた観光ガイドが全員に配られましたが…「ブルガリア 有名・不明」です。不明????(たぶん無名??)なかなか楽しみなガイドブックです。

A班は行き同様、フランクフルト経由で宿泊地ブリューリュ入りします。ミュンヘン組に遅れること2時間?(不確か)フランクフルト。バスで23:30ホテル着です。今朝の1時にサマータイムー1時間が施行された上、ブルガリア・ドイツの時差ー1時間があるのでなにがなんだか…ホテルは郊外のブリューリュという静かな街で移動でも疲れたので早めに就寝しました。(BARがもう終わっていて…しかたなく非常用ブランデー。)ブリューリュと呼んでいましたが、ブリュールが正解かな?ずっとケルンの中の街名かと思っていましたが…市ですね。



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2009年3月30日(月)の日記「観光と買い物の1日」

2回の演奏本番を大成功で終え、後はケルンの最後の演奏だけです。で~今日は1日観光+ショッピングなので朝から実にノンビリモード。僕もそろそろ疲れて来ているのでゆっくり寝てれば良かったけど、いつも通り起きてタバコを吸いに外へ。(そういえば、ドイツは外でしかタバコが吸えないのだけど、ブルガリアはどこでもOKで…いい国だ。)

最初は取っつきにくいかな?と思っていたオケのみなさんでしたが、ソフィアへ行った頃から大分馴染んできて、よく声をかけてくれる男子・女子もどんどん増えている。ソフィアの行き帰りは団員が隣だったので会話する機会も増え。ソフィアーフランクフルトの機内ではオケ内カップルに席を譲ってあげたり…食事はスタッフ席で無く、なるべく団員の開いている席にしたりして近づく努力は惜しまない。なんせ、僕はたった10日+その前に2日という短い付き合いで、ほかのスタッフと違いどうしても疎遠なんでね。いい写真撮るためには、なるべく近づかないととなるべく誰にでも声をかけ、なるべく理解してあげようと必死なんです。その成果は昨日くらいから実を結んできているようです。

午前中にボンのベートベンの家の見学がありましたが、撮影禁止とせまい場所で人数制限があり入るとその一緒に入ったチームしか写真が撮れなくなってしまうので、入り待ちの間街を散策している組を撮るほうを選びました。どうせ撮影禁止ですし、僕は昔入ったことがあるのでね。そうそう、このツアー中の僕のバスはすべて1号車なんですが、今日はお願いして2号車にしてもらいました。ほんとうは人数把握等でバス換えるのはどうかな?と思いましたが、ソフィアで大聖堂をバックに1号車と3号車を撮影した時に当然2号車を探しましたが…見つけられずに…真面目な2号車のみなさんは5分前行動でバスに全員乗り込んでいたそうで…そんなことがあったものですから2号車付きのスタッフから「次の観光の機会に特別に撮ってあげてください。」ということになり。今日は朝から2号車を優先で…それで今日は2号車ですというと、2号車は大歓声!!!ずっと1号車だったからね~それで特別に2号車はベートベンの生家前で集合写真と市庁舎で大集合写真です。

みなさんがベートベンの家を見ている間に僕はまず花見。ドイツは八重桜です。で~カメラ屋と中古カメラ屋を覗きつつうろついている団員の買い物姿を撮る。やっぱビールだよね!とBARに入りツバイビア。平日の昼間というのに常連客がダベッテいていいね。

ベートベンの見学後は移動してショッピングモールで昼飯と買い物。店内は写真も撮りにくいから佐治音楽監督に付き合い買い物と食事。今日は休みみたいなものだからビールをまたいただきました。

さすがみなさん今日は演奏するときの大人の顔でなく、満面の笑顔で楽しそう。朝はホテルの隣のマーケットで買い物も許可されていたので、みんなマーケットのエコバックを提げています。ドイツじゃいっさい袋はくれないので、このエコバックを0.99ユーロで買わなければならないからです。土産にもいいしね。たぶん千葉方面にこのエコバックが流行りそうですな。僕も18枚買いました。

ホテルで夕食の時、出遅れたせいでスタッフ席は満杯だったので、どこか団員の空いた席と探していると「よろしければご一緒しません?」と声をかけてくれた団員がいた。2人用席なんでちょっと気が引けたけど…「私ペアが身体の調子崩していないので…どうぞ。」と言われ、まあ~ラッキーということで、写真的にはカップル?親子?どう見えるのでしょうね。おかげでいろいろと彼女のバイトの話や、熱出しているペア(旅行中はペアで行動しています。トイレ行くときも部屋もすべてペアで行動なんです。)の話、僕の若い頃の話。1時間はじめてデートするカップルのように話せて…うーーーん楽しいディナーって感じかな?ラッキー!!!!

そんな今日の締めはBARでビールです。今日は空いている時間に仕事を終えましたのでね。(ところで、僕の仕事の終わり時間って?基本的に何時?部屋でも画像バックアップの仕事もあるし…海外遠征は過激な超過勤務だね。ま!楽しんでいるからいいか。。。)



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2009年3月31日(火)の日記「ブリュー・ボーフム」


今日はリハと交流の日。宿泊しているブリュールからバスでリハをするボーフムの公会堂へ。本番はケルンのケルナーフィルハーモニーですが、今日のリハは一緒に合同演奏するボーフム音楽学校の地元で行われるのだ。

昨日から志願者14名がこのボーフムでホームステイしている。昨日はボーフム音楽学校の生徒と2人ペアで明日の本番の宣伝のため、ケルンの市電内で演奏をしたということ。市電で??うーーーん観光よりそっちを撮りたかったな。朝日新聞が取材したそうで…

ボーフム音楽学校は誰でも希望すれば入れる学校なんだそうで…僕が見ていても下手さが解る。ちょいと千葉県ジュニアオケとはレベルが違いすぎるようだ。井上先生がいらついているように見える。だいたいチューニング合っていないし、演奏途中でトイレへたつし…でも~なんとかジュニアオケのメンバーが慣れない英会話で意思疎通し、演奏のエスコート。管楽器が特にひどい!明日までに大丈夫なのでしょうか?

さらに地元のメディアのカメラマンも酷い。いくらリハだからといって、消音無しで連射は…あ!僕はリハでも消音するし、演奏等の邪魔もしない。フォルテでしか撮らないし、ばっちり消音してます。自分が雑音きらいなんでね。明日の本番にこのカメラマン来ないで欲しいな!万一本番もこれじゃ~演奏台無しだし、僕のせいになりかねない。よく顔覚えておこう。


リハが終わった時に疲れた顔した井上先生に「イマイチ下手で態度も…」というと「子供は誰も同じ。悪いのは指導だ。」と…さらに政治問題まで話は発展し…とにかく井上先生は凄いマエストロだ。きっと明日は大成功の幕切れにしてくれるだろうね。

リハ中にホームステイ組の発表がありました。みんな片言の英語でがんばっているみたいです。市電(路面電車)内の演奏は、さすがに誰しも初めての経験。揺れる列車内で聞きたいかどうかも解らない列車の客のすぐそばでの演奏はいい経験じゃないかな?僕に嬉しそうに「このシャツ見てください!地元サッカーチームのユニフォームです。いいでしょう?それに昨日市電の演奏で1ユーロもらったんです。演奏してお金もらうの初めての経験で。」という男子。彼は僕がサッカー好きなの知ってるし結構話すのでね。「自分はなんの目的も無く何となくホームステイを希望しました。でも希望して良かった!」と涙ながらに話た女子。彼女とは夕飯の時に声をかけられたので一緒にディナーしました。昨日といい今日も若い女性と会話しながらのディナーです。今日は立ち食いでしたが…ホームステイの話を聞かせてもらいました。いろいろ話を聞いて「良かったね!きっと君の人生はここから変わるよ!」「ほんとうに希望して良かったです。日本には変わって帰ります。人とふれあうことを大事に、日本に帰ったら自分から人と触れあうことを積極的にやります。」だって…ほんといい経験したね。

さて…ホテルに帰り僕も彼らに負けじと、短いけど唯一プライベートな時間(パソコンに今日撮った画像を取り込むまで…)バーテンに話しかけ触れあっちゃいました。片言のドイツ語と英語で日本のビールの話・ドイツビールの話・千葉少年少女オケの話・明日の演奏会の話・・・気づけば2時間。。。今日BARは僕の貸し切りなんでね。彼のビールのつぎ方は芸術品でプロフェッショナルなんでね~で、彼が言うには僕が昨日と今日最初に飲んだビールはハイデルベルクのなんだそうで…「ご馳走するからケルンのビール飲んで!」というので飲んでみると…美味い。「これのほうが美味い!」というと「これはどうかな?」とまた違うビールを…2杯もじゃ悪いから「払うよ!」というと「これはいい!あなたにほんとうに美味しいビアを知って日本に帰って欲しいだけ。解ってくれて良かった。」で~ケルン地ビールをあと2杯飲んで…「ダス、イスト、フォア、ズィー(少ないけどチップです。)」0.5ユーロをチップにしました。「ダンケシェーーン!!!グーテンナハト。」ドイツもあと少し…明日が最後の夜だね。。。(T_T)



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2009年4月1日(水)の日記「ラストコンサートinケルン」


いよいよ最後の演奏本番の朝を迎えた。3/25出発して8日目これが欧州最後の演奏となる。思えばデュッセルドルフで狼煙を上げたこの欧州遠征演奏旅行だが、いとも簡単に大拍手をもらい「なんだこんなものか?」と楽勝感が団員にはあったのでは無いだろうか?そりゃあ~千葉少年少女アオケは巧い・ミッキー(井上)先生の指揮・指導も凄い。そこへもってきてドイツの人の反応も凄い。みんなは日本で演奏している状況そのままで簡単に完璧なスタンディングオベーションを得てしまったのです。演奏の後の打ち上げの盛り上がりは地元のオケに負けてましたけれどね。

欧州遠征最大の難関と言われていた「ドイツーブルガリア」の二手に分かれて移動しての演奏も陸送楽器等の不安もあったが無事に大成功裏にすんだ。

で、昨日の合同バンドが果たして成功して欧州最後の演奏が華やかに終わることができるか?が最後の課題になった。(昨日参照)

欧州に来てこの何日間にいろいろな事があった。僕の目・耳に入ってくることだけでもかなりのエピソードがあった。でも、日に日に団員達は苦難を乗り越え、そして1人では何も出来ないことを認識し、このコンサートにいったいどれだけの人々が関わり、どんな苦労で成り立っているか?等に気づき始めたようだ。そして、見知らぬ海外での交流、人との出会いに芽生えたような気がします。着いたときよりみんな成長したのじゃないだろうか?僕も????そんなみんなだから、そしてそれをいっぱいの財団の人々・県・JTBのみなさんがいるから、なにより偉大なマエストロ井上道義・五月蝿い音楽監督佐治薫子先生がいるから、きっと素晴らしい最後の演奏になることでしょう。

今朝はまずブリュールにあるアウグストブルグの宮殿でランチの弁当を食べてのんびり見学して、今日演奏するケルナーフィルハーモニーの隣にある「DOM=ケルン大聖堂」を見学しました。両方で記念写真を撮りましたが、ホームステイ組がいないので現在の所全員の写真はありません。ホームステイ組が到着して、彼らだけの記念も撮りましたが…今日のリハ後に時間があれば…ということですが、すでにあきらめモードです。リハは押すのでね。

リハ合同の演奏がイマイチなので予定していなかった「日本組曲」を最後に追加して演奏しこのツアー最後を盛り上げることになりました。で、結局全員の写真は演奏写真しかありません。

いよいよファイナル!!!!盛り上がること、1曲毎にスタンディングオベーションです。1曲毎にアンコールしなければ納得しないくらいのお客様の猛烈な拍手でした。団員のなかにはすでに1曲目の演奏で涙している子もいましたね。そりゃあ~感動しますよ。これだけ素晴らしいホールで…(業務連絡ケルナーフィルハーモニーは普門館並の巨大な客席です。舞台は普通なんだけど…)こんなにも声援が凄いと!!!!

合同一曲目はやはり…地元がイマイチなんで…すべってましたが、千葉県少年少女オケが主力となる「ラコッツイ行進曲」そしてアンコールの「日本組曲」は凄い盛り上がりで、日本組曲ではスタンディングオベーション+手拍子+盆踊り状態になり、全員のスタンディングオベーションで幕を閉じました。いつまでも鳴りやまない拍手。すべてが終わった瞬間、泣く子・とびっきりの笑顔をした子・まわりで握手する姿・固まっている子などなどがレンズを通して見えました。僕もこれで終わりなんで(とはいえまだまだ仕事ありますけど…)一応「ほっ!」で、感動して涙がぽろり(涙もろいもので…)がんばったみんなに・そして自分にも感動しちゃいましたね。

で~打ち上げ。覚えていますか?デュッセルドルフの打ち上げを…イマイチ、ドイツの人々には負けていました。今日は????もちろん演奏も、この自分のうれしさを表現する打ち上げも負けませんでしたね。これがたったの8日間で得た成長です。すごいね~お年寄りの僕には羨ましい。

僕は若い頃このドイツに長くいたことがあります。その時に覚えたドイツ語は30年を経てほとんど忘れました。またドイツに来ることになり猛勉強してなんとか100語50会話を思い出し、また新たに覚えました。でもね~この年になるとなかなか成長しないものです。みんなが羨ましかったな。ま~みんなを見習って僕もはじけてみましたが…うーーーーーん僕だってがんばったのに…輝きはみんなにはかなわないな。ほんと!みなさん輝いていました。欧州制覇!!!!あとは恋愛の表現だけかな?それだけはなかなか西洋には勝てないかもね。。。

そんな盛り上がりでさらに悲しいのが別れです。特にホームステイ組は辛いでしょうね。出会えば別れるが常なんでね。みんないい思い出が出来たね。このツアーの全員が日本に「成長」というお土産持って明日帰国の途に着きます。もちろん、大人の僕らはホテルに帰り、じっくりいつものBARで打ち上げです。明日早いけど、もう明日で終わりだしいいか!!!!!


(その3へ続く)
by dancyouteinitijyo | 2013-03-24 20:00 | 文章 | Comments(0)


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