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写真って…自分の思いを書く。

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(ANATSUのSX70で撮られた僕。SX70を見てちょいとジェラシーな顔。)
○写真って何だろう?読んで字の如く「真実を写す。」って事なんだろうか?果たして本当に真実を写しているのだろうか?デジタルな時代になってなおさらNOな気がする。カメラとレンズという機械を使って撮る以上、いろいろな作為的な事象(変なパースフェクティブになっているはずで。目で見たようではない。)が起きて真実通りには写せていないであろう。写すのは無理があろう。真実に近いものは撮れるかもしれないが、それよりももっと心象的というか心情的な行為の気がする。

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(これは写真家石内都さんを撮ったものだが、実は2枚の写真の合成である。ガラス越しに撮影しているのだが、このSALONの名前と石内都さん、作品を描き出すためにピントを合わせた場所が違う2枚の写真を重ねたデジグラフである。)

○じゃあ?というと、それは人それぞれの考えなんだと思うので決めつけはしないが、僕なりの写真と写真を撮るという意味や考えをこれから書いておこうと思う。それをそうだと思うも、いや違うと思うも読んだ人の自由だと思う。写真と写真を撮るという行為はそれをする人たちそれぞれの考え方なんだ。僕は僕の主張を語りたいだけだ。

○僕は普段、写真をフォトグラフ、デジタル写真をデジグラフと区別しているが、違いは二次的な加工をしたか?していないか?だけで、ここではいずれも写真という扱いで書いていく。フォトグラフだって色補正やプリントの段階で多少の二次加工を行うが、僕のいう二次加工はフォトショップ等のアプリケーションを使っての合成や誇張などの手段を指していると思って欲しい。撮影時にフィルターなどの手法を使っての合成風のものは二次加工としては含めない。
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○さて、僕の写真論は「写真とは限りなく過ぎていく膨大な時間を、ある瞬間作為的に一瞬止めて、その一瞬の情報から一瞬ではない多くの記憶を呼び戻す手伝いをする記憶補助装置である。その一枚の写真に込められた意味は少なくてもそれを見る事によって多くの想い出をたぐり寄せる切っ掛けをつくるものである。いうなればタイムカプセルのような役割をするものである。自分のあるいは誰かの未来へ何を?誰に?届けるのかは人それぞれだ。」という考えだ。自分の失われていく時代をそっと写真というタイムカプセルに入れて、何年後かに開ける楽しみの苗を植えるようなものだ。たいがいは自分や自分の家族のためだろう。でも、しばしばその家族にした行為は万人の過去を未来に送ることになるのだ。だから、いくら自己のためだけであっても、その事を踏まえて発表(一般公開)できるように考えておくことは大事だと思う。

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1996年の代々木駅。毎朝ここから電車に乗り通勤している。
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1997年に工事が始まる。後ろにDocomoタワーの建設も始まる。
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大江戸線の駅工事も始まる。

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今日現在の代々木駅。このように毎日何気なく見ていた景色は年とともに変化を遂げ、写真として残るのだ。


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○僕はそんな考えから、写真という行為を僕なりにLife Recordingという英語を使うことが多い。英語ではPictureなんだけど、それは絵画とイコールになってしまうのであまり好ましくないと思う。解りやすく言えば「生活・生命を記録する。」ってことだと思うからだ。僕が初めて写真を撮ったのは1964年東京オリンピック開催の正にその日だ。当時6歳の僕は父のOLYMPUS PENで我が家の上空に航空自衛隊が描いた五輪の飛行機雲を撮った。(その頃家が国立競技場の代々木門の真ん前にあったからだ。)それが僕のオリンピックであり、その写真を見る度に鮮明に自分が見て来たオリンピックの町の盛り上がりを思い出すのだ。聖火ランナーの輪島、裸足のアベベ(靴はいてましたが…)などなど…たった一枚が語ってくれるのだ。それ以来写真を撮るという行為とカメラ好きが始まりである。

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○写真に関しての僕の哲学は3つのYES・NOである。1、写真が好きか?嫌いか? 2、写真を撮るか?撮らないか? 3、写真を見るか?見ないか?この3つの疑問が写真と写真を撮るという行為に僕は繋げていくのです。1、はもちろんYESなのだが、撮るものもここに答えがある。気がつけば好きなものと嫌いなものこの二つを撮っているのだ。肯定か否定か?は写真の要素となる。この3つの疑問を考えながら日々シャッターを切っているのだ。撮って失敗するより撮らなかった自分が嫌いである。だから、家族からは敬遠されるがたとえ家の近くのコンビニに行く時でさえカメラを持っていく。いつ撮らなくてはならない状況が訪れるか解らないからだ。それが僕の写真に対するスタンスだ。

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嫌いなもの。ゴミと町の景観を損なうもの。
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ある種もめ事・暴力。

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好きなもの古いもの。車。文化。
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人。平和。
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笑顔。
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同じ志を持つ人。写真。カメラ。

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(新宿駅にて「待つ人」)

○「いい写真」って何だろう?写真にいいも悪いもないような気がするが、発表という場合には優れた作品には見る人が「いい」と思う要素がでているのだ。僕は写真とは99%は被写体で決まると思っている。だから写真のいい悪いはすなわち被写体=何を撮ったか?で決まると思う。だから3つの哲学の1、写真が好きで、2、写真を撮った。だけでほぼ決まると思っている。それをいい写真として完璧にするために知識や技術的なスパイスが必要ってことだと思う。

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○「いい写真」を撮るために日々いい被写体に巡り会えるように歩き回ることだ。「よし!今日はいい写真を撮ろう!」と思ったとしてもその日にそんないい被写体とチャンスに出会うとは限らないからだ。毎日毎日の積み重ねでいい写真を撮るチャンスに出会うのだと思う。そしてその時迷わず間違わずにシャッターを落とせる事が大事だ。だから、365日片時もカメラを離さず、1日に1枚もシャッターを切らないなんて日がないようにすることを心がけている。カメラの操作はスポーツに似ている。「写真はスポーツだ。」と浅井慎平が言ったとおりで、優秀なカメラマンは瞬間を逃さないためにF-1レーサーのように、あるいは野球選手のように毎日練習しているものだ。時にはイメージトレーニングも必要な事だ。そうする事で出会えた奇跡的なチャンスを逃さずに撮る事が出来ると思う。それが「いい写真」を撮るために1%だけ必要な技術的なスパイスだと思う。

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(好きなバイクのぼけた写真。Leica M6 ズミクロン35mm/f2)
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(大胆な構図で夕景)
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(狙って撮った雨の降り始めのシャッターチャンス。)
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(恥ずかしさ。いい被写体はぼけていてもいい。)

○「いい写真」とはピントがいいのか?露出がいいのか?構図がいいのか?シャッターチャンスがいいのか?いろいろな要素を持っているとは思うが、やっぱり一番は被写体そのものだと思う。例えば「ピントが良い。」ってどういうことだろう?良く使われる言葉だがピントにいいも悪いもあるのだろうか?ピントとは合っているか?合っていないか?なんだと思うが、果たしてピントがあっていればいい写真なんだろうか?そうとは言えない。ブレもそうだ。ピントがあっていなくても、ぶれていても、露出が失敗していても、構図が変でも「いい写真」はある。それはこれまでの写真全盛期の有名な写真にいっぱい例がある。写真哲学3つの3、写真を見るか?で先人達の「いい写真」と言われるものを良く見て感じることが大事だ。

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(このピントの合わせ方が僕の好きな写真だ。)
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(昔のレンズでわざと芯の無いボケ具合にする。Leica M6 ズマール50mm/f2)
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(ボケ味と大胆な構図。)
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(このくらいのピントの置き方のほうが主たる被写体が浮いて出て、背景も解る。いつもこれを狙っている。)
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(前ボケ)
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(わざとフロントグラスにピントを合わせ雨の雰囲気を出したつもり)
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(大胆に被写体を切り撮り、ぶらしている。)
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(一点だけにピントを合わせる。)
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(人物を撮る時はF4以上には絞らない。)

○「いい写真」は1に被写体であり2がそれを的確に捉えたシャッターチャンスである。そしてそこに微かなスパイスとなる表現があり、それが作品としての写真を作るのだと思う。写真と写真を撮る手段であるカメラが生まれて170年が経つ。世紀が代わってデジタルが新たな形として進展はしたものの、写真の意味はあまり変わってはいない。すでに創世記にすべての被写体とそれを捉える技法は存在し、僕らはそれを越える事は出来ない。写真は生まれながらにして複写物である。もともと絵画というものがあって、それを簡便にしたものが写真であり、大量コピーが出来る事に絵画との棲み分けがされている手段なのです。真似が写真の真意であり、タブロー性が無いことが写真を芸術から遠のかせる理由であると思う。

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(普通に撮ればこうだけど↓)
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(思い切ってこう撮る。)
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(ハイアングルで)
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(隅に主を置いて空き地の子供を表現する。)
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(猫の気持ちになって同じ目の高さから。)
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(いろいろなアングル。いろいろな構図がある。)

○だから僕は「いい写真」を撮れるようになるために一番いいイメージトレーニングは「いい写真」を「いい絵画」を「いい音楽」を「いい映画」を「いい料理」を「いい本」を…と写真にこだわらずに五感で味わい真似る事だと信じている。すべて五感を刺激する「いい」には写真を良くする、または写真を撮りたくなる要素があると思う。生きているという生活感から感受する心が「いい写真」を真似る「いい写真」に気づく感覚を養うと思う。これまた写真哲学3つの3、写真を見るか?同様である。「いい写真」を表現出来るためには良く見て、よく感じることが大事だと思う。僕は写真を「いい写真」というものに表現できる人はボキャブラリーが豊富な人が多いと思っている。貧相なボキャブラリーでは「いい写真」を表現する可能性を減らしてしまう気がする。だから僕もより多くのボキャブラリーを得るために視覚だけでなくいろいろな分野のいろいろな音楽・料理・映画・本を経験する事を大事にしている。

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(一瞬のシャッターチャンスをものにする。)
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(これは実は何枚も狙って撮った。)
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(予測することも大事だ。)
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○時に文学的な写真であり、絵画的な写真であり、音が聞こえてくるような写真であったりを目指している。そして、雨に日には雨を描き、雪の日には雪を撮る。風の日には風が強く吹いている事を表現しようとし、悲しいときには涙が写るように。自分のその時の気分も写真には映し出されるし、そうあるべきだ。「いい写真」はその撮った人の気持ちも反映しているものだ。時としては怒りであったり、喜びであったり、ある時は孤独であったり。そういう感情までも写真は未来に届けていくのだ。それが被写体を通して訴えてくるのが「いい写真」であり僕が目指しているものだ。

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(雨の日を描く)

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(雪を撮る。)

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(風を撮る。)

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(陽射しを撮る。)

○僕は決して写真が上手くない。上手い写真ってそれこそ何だろう?前回会社の写真展で一般の観覧者からのアンケートで僕の写真に関して「上手だ。」と書かれていた。昔やった個展では「この撮影者はロマンチストだ。」と書かれた事があるが、「上手だ。」と言われるよりは「ロマンチストだ。」と評価された方が親しみやすい。写真の上手い下手って何だろうか?それはきっと「いい写真」が創れる能力があると言う事だろう。僕としては上手い下手より、撮るか?撮らないか?が肝心だと思うのだ。そして評価されるのであれば、僕がその時感じていた思いを同じように感じた表現で書いてあれば良しなんだと思う。
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(新しく出来るもの。スカイツリー)
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(新しく出来たもの。原宿。)
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(無くなっていく景色。歌舞伎座)
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(再開発。下北沢。)

○写真はアマチュアリズムだと思う。写真はプロより明らかにアマチュアの方が有利であり、いい写真を追求できる時間という財産と、好きなものだけ撮っていればいいという贅沢が出来るからだ。プロはそういうわけには行かない。嫌いなものも苦手なものも、限られた時間の中で顧客のニーズに合わせて撮らなければならない。木村伊兵衛にしても桑原甲子雄にしてもアマチュアから写真家として認められたのだ。「いい写真」を追求できるのは職業として写真をするより好きだけで撮っているアマチュアだと思う。だから僕は写真をアマチュアリズムにこだわり撮って行くだけだ。

無くなってしまった景色↓
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(昭和東京駅)
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(ラシントンパレス新宿)
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(原宿)
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(原宿セントラルアパート)
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(銭湯)
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(文芸座 池袋)
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(池袋)
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(千駄ヶ谷)
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(新宿西口会館)
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(グランドキャバレー池袋)
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(駅前旅館 新宿)
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(名曲喫茶 中野)
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(池袋)
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(公衆電話 池袋)
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(雑誌)

○我が社はプロのカメラマンを多く雇っている会社であるが、そりゃあ〜みんな仕事の写真はちゃんと写っている。でも、プロという以上はその名「アドバタイジング・フォトグラファー」に恥じないように、特殊な会社の写真だけでなく何でも撮れるカメラマンでいて欲しいと思う。専門に徹するもいいが顧客はそうは思っていない。プロなら何でも撮れるだろう?と思っているのだ。だから会社の専門外の写真も撮れるよう生涯勉強することが必要であると思う。下手をするとどれが「いい写真」か?すら解らないカメラマンも多いことは悲しい事だ。

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(人物が光と影によって立体的になる照明が好きだ。)
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(スポットライトのような局部的な照明も好きだ。)
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(写真は光と影で写るものだ。)


○良く普段あまりカメラを持ち歩かない・あまり写真を個人的には撮らないカメラマンに「どうして写真を普段は撮らない?」と質問すると対外3つの答えが返ってくる。「プロですから仕事でしか写真は撮らない。」「テーマ(撮りたいもの)が解らない。」「時間が無い。」僕の写真哲学3つで言うと「写真が嫌い。写真は撮らない。写真は見ない。」の「3無い。」が原因です。テーマなんて後からもついて来るし、撮ろうと思えば何だって良い。どこかへ行かなければならないわけでもない。通勤でも撮れるし、そんなに時間のかかるものでもない。ようするに好きか?嫌いか?だけの問題なんだな。

いつでもどこでも撮れる心象風景↓撮るか?撮らないか?だけの問題だ。
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○これからデジタルの進化によって、写真はどんどんアマチュアのものになる。プロの技術はデジタルになった今存在しない。カメラとアプリケーションがやってくれることだ。普通の人より多くシャッターを切る。いろんな状況下で写真を撮る。その経験値の積み重ねだけがプロの技術になってしまうであろう。その中で生き残っていくために必要なのは「新しいカメラの使い方」を覚えることでは無い。それも必要ではあるけど、僕はずばり「いい写真」が解って、「いい写真」を撮ろうとするセンスだけだと思っている。ここに掲載した写真を見て貰えば解るように僕には残念ながらそのセンスは凡人程度しかない。でも天才なんてこの世にはいないと思っている。そしてセンスは生まれ持っているものだけででもないと思う。写真のセンスは「いい」ものを感じて真似る事でも十分養われていくものだと思う。冒頭に述べたように写真とは生まれた瞬間から完成された真似の複製のものだから、先人達の創り上げた「いい写真」を真似ればいいことだ。

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たまには上を見上げてみるのもいいものだ。別の世界を見つけることができる。


○その先人の言葉にこんなのがある「昔は写真は写らなかった。だから面白かったんだ。こん畜生と思ってね。それで一生懸命勉強したものだ。」「写真における決定的瞬間とは、意識とビジョンが一体となり、内容と形式がそこに合致した瞬間を言うのであるが、これが得られるのは直感しかない。この直感は常に知性によって培われ、絶えず他の芸術に触れる事によって豊になる。」

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○いいものを見て真似て「いい写真」を狙って絶えずカメラを持って日々を暮らすことがセンスをもたらし、奇跡のような偶然の出会いのシャッターチャンスを与えてくれると思う。そうして的確に捉えた写真が「いい写真」であり、僕の未来に届ける「メッセージ」になると思う。僕はその瞬間を常に探して今日も歩くのである。

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僕は人が大好きである。そしてその人々の笑顔がずっと続いていく平和の生活を描いて行きたい。写真って楽しいものだ。
by dancyouteinitijyo | 2012-10-25 12:47 | 写真 | Comments(0)


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