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2009年欧州ツアー3

〜2009年 4月 1日(水)「ラストコンサートinケルン」〜
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いよいよ最後の演奏本番の朝を迎えた。3/25出発して8日目これが欧州最後の演奏となる。思えばデュッセルドルフで狼煙を上げたこの欧州遠征演奏旅行だが、いとも簡単に大拍手をもらい「なんだこんなものか?」と楽勝感が団員にはあったのでは無いだろうか?そりゃあ~千葉少年少女アオケは巧い・ミッキー(井上)先生の指揮・指導も凄い。そこへもってきてドイツの人の反応も凄い。みんなは日本で演奏している状況そのままで簡単に完璧なスタンディングオベーションを得てしまったのです。演奏の後の打ち上げの盛り上がりは地元のオケに負けてましたけれどね。

欧州遠征最大の難関と言われていた「ドイツーブルガリア」の二手に分かれて移動しての演奏も陸送楽器等の不安もあったが無事に大成功裏にすんだ。で、昨日の合同バンドが果たして成功して欧州最後の演奏が華やかに終わることができるか?が最後の課題になった。(昨日参照)
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欧州に来てこの何日間にいろいろな事があった。僕の目・耳に入ってくることだけでもかなりのエピソードがあった。でも、日に日に団員達は苦難を乗り越え、そして1人では何も出来ないことを認識し、このコンサートにいったいどれだけの人々が関わり、どんな苦労で成り立っているか?等に気づき始めたようだ。そして、見知らぬ海外での交流、人との出会いに芽生えたような気がします。着いたときよりみんな成長したのじゃないだろうか?僕も????そんなみんなだから、そしてそれをいっぱいの財団の人々・県・JTBのみなさんがいるから、なにより偉大なマエストロ井上道義・五月蝿い音楽監督佐治薫子先生がいるから、きっと素晴らしい最後の演奏になることでしょう。
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今朝はまずブリュールにあるアウグストブルグの宮殿でランチの弁当を食べてのんびり見学して、今日演奏するケルナーフィルハーモニーの隣にある「DOM=ケルン大聖堂」を見学しました。両方で記念写真を撮りましたが、ホームステイ組がいないので現在の所全員の写真はありません。ホームステイ組が到着して、彼らだけの記念も撮りましたが…今日のリハ後に時間があれば…ということですが、すでにあきらめモードです。リハは押すのでね。リハ合同の演奏がイマイチなので予定していなかった「日本組曲」を最後に追加して演奏しこのツアー最後を盛り上げることになりました。で、結局全員の写真は演奏写真しかありません。
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いよいよファイナル!!!!盛り上がること、1曲毎にスタンディングオベーションです。1曲毎にアンコールしなければ納得しないくらいのお客様の猛烈な拍手でした。団員のなかにはすでに1曲目の演奏で涙している子もいましたね。そりゃあ~感動しますよ。これだけ素晴らしいホールで…(業務連絡ケルナーフィルハーモニーは普門館並の巨大な客席です。舞台は普通なんだけど…)こんなにも声援が凄いと!!!!

合同一曲目はやはり…地元がイマイチなんで…すべってましたが、千葉県少年少女オケが主力となる「ラコッツイ行進曲」そしてアンコールの「日本組曲」は凄い盛り上がりで、日本組曲ではスタンディングオベーション+手拍子+盆踊り状態になり、全員のスタンディングオベーションで幕を閉じました。いつまでも鳴りやまない拍手。すべてが終わった瞬間、泣く子・とびっきりの笑顔をした子・まわりで握手する姿・固まっている子などなどがレンズを通して見えました。僕もこれで終わりなんで(とはいえまだまだ仕事ありますけど…)一応「ほっ!」で、感動して涙がぽろり(涙もろいもので…)がんばったみんなに・そして自分にも感動しちゃいましたね。
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で~打ち上げ。覚えていますか?デュッセルドルフの打ち上げを…イマイチ、ドイツの人々には負けていました。今日は????もちろん演奏も、この自分のうれしさを表現する打ち上げも負けませんでしたね。これがたったの8日間で得た成長です。すごいね~お年寄りの僕には羨ましい。僕は若い頃このドイツに長くいたことがあります。その時に覚えたドイツ語は30年を経てほとんど忘れました。またドイツに来ることになり猛勉強してなんとか100語50会話を思い出し、また新たに覚えました。でもね~この年になるとなかなか成長しないものです。みんなが羨ましかったな。ま~みんなを見習って僕もはじけてみましたが…うーーーーーん僕だってがんばったのに…輝きはみんなにはかなわないな。ほんと!みなさん輝いていました。欧州制覇!!!!あとは恋愛の表現だけかな?それだけはなかなか西洋には勝てないかもね。。。
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そんな盛り上がりでさらに悲しいのが別れです。特にホームステイ組は辛いでしょうね。出会えば別れるが常なんでね。みんないい思い出が出来たね。このツアーの全員が日本に「成長」というお土産持って明日帰国の途に着きます。もちろん、大人の僕らはホテルに帰り、じっくりいつものBARで打ち上げです。明日早いけど、もう明日で終わりだしいいか!!!!!
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〜2009年 4月 1日(水)「ラストコンサートinケルン」〜

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※ちょいと自分自慢?

すでに現在、3000カットを超えているのですが、一日500カット平均かな?もちろんその中には、会社として売りものにならないカットが多く存在します。朝起きたらすぐ一回シャッターを落とし画像確認します。設定が前の日のままだったり、下手するとホワイトバランスがタングステンのままだったり、AFを解除していたり、VRオンになっていたりするので、朝の一枚はとても大事な一枚です。

たとえ撮影の仕事でなくても僕は常にその確認作業は絶対怠らないし、どんな日でも写真は撮ります。そうすることで、すごいブランクが有っても、いきなり撮影が入っても、すぐに感を取り戻せるし、いきなりMAXにいけるのです。ま~撮影部のほとんどの人は、仕事以外では真ったく写真は撮らないから…良くちゃんと撮影出来ているな?と不思議です。なるべく写真塾生はそんなことが無いよう!プロフェッショナル(必撮仕事人!)でいましょう!

楽器も同じなんですね。いきなり弾けといわれて出来るものじゃない!だからどんな時にも、毎日練習ですね。佐治音楽監督が、ソフィアのリハに陸送楽器が届かない時に言っていたのがそのことです。楽器が無いならフリだけでもする!イメージトレーニングですね。金管はマウスピースだけでリハに参加する!

写真も同じですよね!毎日撮っている人間に仕事でしか撮らない人間が勝てるわけないと思います。

弦楽器の皆さんも指にタコがあると思いますが、僕の右手は親指、人差指、中指、左は親指と人差指にタコがあります。プロになって30年の証しみたいなものですが、食事している時に音楽監督が僕のタコに気付き「○○さん?なんで出来たタコ?野球?」「カメラをにぎって出来たタコですよ!」「あら、勲章だわね!」

音楽監督はホントにすごい人です。食事のときに食べるの見て気付くのですから…僕のことも気遣てくれるし、いろいろミンナの体調や、状態をよくみて、明日の最後の演奏を成功させて、みんなに最高の感激と思いでにしてあげようと、一所懸命なんですね!みならわないと!

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〜2009年 4月 2日(木)の日記「ビジネスクラス!!!!!」〜


いよいよ帰る日です。今日もいい天気になりそう…早いものですね。あっという間に帰り…なんかやり残したこといっぱいあるようで…

後の便で帰る「応援ツアー」のみなさんに見送られバスはアウトバーンの見慣れた景色をフランクフルトへ。空港へ着くと慌ただしいチェックイン・税関など…僕は合間に残ったユーロを小銭まですべてお土産に使い切りました。(ドイツ代表ユニフォームを買っちゃいました。)

楽器の税関を通すのに時間がかかり30分遅れで出発です。ま~帰りは早くなるから日本では定刻到着かな?
ところで、僕のチケットはエコノミーなんですが「そのチケットで入って、15Dに座ってください。たいへん一生懸命していただいたお礼にビジネスクラスをサービスします。」「え!ビジネスクラス????」僕なんかよりがんばった団員のみなさんがエコノミーなのに…僕なんか…で~気が引けるのでみんなが乗り込む迄待ってからこっそり見られないように…

それで、飛行機に入り「フィフティーーン・ディー」とキャビンアテンダントに言うとなんとエコノミーのほうへ案内される。あ!発音悪かった???そんなはずは…フィフティ・ディーに聞こえたかな?と思っているところを団員に見つかった。「あ!○○さんはどこの席???」だって…9日前には僕がどこへ座ろうとぜんぜん気にもしなかった・というか僕の存在すら無かった彼らが、今日は僕の事を気にしてくれているのです。(T_T)ちょいと感動。。。。で~ビジネスクラスに乗ることが「裏切り行為」のようで…気が引けるし、そんな彼らとの時間はあと15時間くらいしか残っていないと思うと…とりあえず誰かと席変わって貰うか?とキャビンアテンダントに今一度「フィフティーーン・ディー!I thought applied business class?Verstehen Sie ?(ビジネスクラス申し込んだつもりなんだけど?解る?」と英語+ドイツ語でいうと「Verstehen Sie es?mistake!!!」と急に態度を変えてビジネスクラスへ。行くとまだスタッフは来ていないのでとりあえず荷物を棚に入れ、座る。先ほどのキャビンアテンダントがとびっきりの笑顔でわびに来て「Do you drink champagne?」僕「Natürlich」さすが座るなりシャンパンか…すごいなビジネスクラス。
(余談:たぶん僕の発音は間違いなかった。でもきっと身なりで判断したのだろうね。15D?こいつは51Dだろが!!!それからそのキャビンアテンダントはヒマさえあれば僕の所へ来ては愛想振りまいておりまして…エコノミーじゃあ絶対見せない笑顔でね。)

とりあえずシャンパン飲みつつ…スタッフが来たので「僕はやっぱりエコノミーのほうが…誰かと替われません?」「気にしなくていいです。もう飛行機の中で撮影する必要もないでしょうし、疲れているでしょう?ビジネスクラスで疲れ癒してください。子供らは気にしないから。」ということで…さっそくそんな会話している時に数人に見つかってしまいましたが…じゃあ~最初で最後のビジネスクラスを満喫するか!!!(寂し。。。)

30分遅れで機は飛び立ち。食前酒にメドックの赤ワインを頂き、食事(これがエコノミーとぜんぜん違い)はフレンチのフルコースをチョイスする。まずは前菜は牛の生肉巻き。ワインもなかなかのものだ。せっかくだからリースリング(ドイツ白)も頼んで紅白ワインにする。(僕のがんばった祝いということで…)これが…ビジネスクラス向きで無い証拠だね。赤ワインは全種類のみ。(この食事で飲みきり、ぎりぎりまで飲んで寝る。でないと、成田からARISTO運転しなきゃなんないからね。飲むのは到着5時間前まで。)

ほんと楽です。足下が広すぎるくらいだし、映画は好きなのを好きな時間に見れるし、ベットにもなる。寝返り打てますよ!これなら何十時間乗っていても大丈夫だね。せっかくだから寝ないでと食後も赤ワイン飲みながらキャビンアテンダントと英会話を楽しみ、映画も見ていましたが…気づくと熟睡。。。〜2009年 4月 2日(木)の日記「ビジネスクラス!!!!!」〜
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〜2009年 4月 3日(金)の日記「千葉県少年少女オーケストラ解団式(4/12版)涙の別れ???」〜


いよいよ最後の朝です。飛行機は定刻やや遅れで成田に着きました。で~いろいろな手続きを終えて入国。お迎えのみなさんが待つ待合室へ。ここで「千葉県少年少女オーケストラ欧州派遣の解団」のセレモニーが行われました。涙・涙…でしたね。辛いこともあったし、嬉しい感動もあったし、そしていろいろな人々との出会いもありました。それが、今日で終止符ということで、みんなこみあげるものがあったと思います。

セレモニーでは僕まで過分な紹介を団長と音楽監督からされ…ちょいと感動。「○○カメラマンも献身的に良くやってくれ!」…セレモニー終了後。今度は今年の卒業生が全員正式に卒団です。佐治音楽監督から音場を頂戴してまた涙。。。

セレモニーがすべて終了しても、空港内でみんな残ってまた記念写真撮っています。この場をなんとなく立ち去りがたく…僕らもタラタラとしておりまして…僕もスタッフといろいろダベッておりますと…ぞくぞくご父兄が僕の所に「たいへんお世話になりました。ほんとブログのおかげでリアルタイムに近況が知れ安心できました。」「ほんと楽しいブログで。」とか「むこうでは随分お世話いただいたようでありがとうございました。」「なんか子供の相談係していてくれたそうで…」???したかな??会社のブログが驚異的なページビューだったのはかなりの人が見ていたからなんだね。

さらに「あの~娘とツーショットで写真いいですか?」と僕を撮る親まで…「お世話になったんでしょう?」で~なかなか帰れない。というか、たぶん僕の場合はほんとうにここが別れなんで立ち去りがたいのかな?特によくお話しした方々にはお別れをいい。「Auf Wiedersehen!」で~最後まで残っている団員をパチリ。これがこのツアー最後の写真かな?どう?一番最初に撮ったのと比べると表情がいいかな?そんなこんなで、長々と空港にいて、スタッフのみなさんと車を預けたとことへ移動。桜は終わってませんでしたね。ちょうどいい時に帰ってきたかな?で~駐車場でお別れをいい。久しぶりにARISTO運転して帰る。

一期一会 僕らカメラマンは常に一期一会の出会いです。しかも、常に部外者です。みなさんを常に外側から見て撮影しています。いてもいなくても解らない存在です。でも、たった10日間ですが、海外という特殊環境のなかなのでか?非常に濃密な10日間を経験し、そして情が普段よりあつくなるものです。たった10日ですよ。その中で出会いがいっぱいあって、別れがいっぱい経験できる。それを、そっと見ている。僕らは記録すること、そしてそれを美しい記憶に変えてあげるのが仕事です。写真も一期一会を大事に撮っていますが、音楽はもっと一期一会です。リハだって、練習だって、本番だって…どれ一つ同じ演奏はない。どれ一つ同じ聴衆では無い!!!花火みたいなもの…だから、手を抜いてはいけないのだと思います。佐治音楽監督がいいたいのはそういうことだと思います。今回、どの演奏会も大成功でした。でも、その成功を手に入れるためには「手を抜かない練習」があったからこそなんです。普段手抜きで、本番はばっちりなんてドラマみたいなことはありません。そして、この貴重な機会を実現化させた2年半という準備をしてきた財団のみなさんあってのことと思います。さて、僕はここでお別れです。一期一会の出会いを終え現実の生活に徐々に戻らないとね。また、写真の中でお会いしましょう!!!Auf Wiedersehen〜2009年 4月 3日(金)の日記「千葉県少年少女オーケストラ解団式(4/12版)涙の別れ???」〜
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by dancyouteinitijyo | 2012-06-15 17:21 | | Comments(0)


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