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34年ぶりのParis〜2012年3月14日の日記より〜

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Parisの朝は遅い。6:00には目覚めたのですが、まだ薄暗いのです。Parisは外ならどこでもタバコは吹い放題なんですが、ホテルは全館禁煙です。だからいつもとは違い、まずは洗面して着替えて一服です。「ボンジュール!」とホテルのレセプションに挨拶して外へ出て一服しながら写真を撮る。今日はいい天気になりそうだ。
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LeicaM9 28mm

朝飯は地下の食堂なんですが、これまた34年前と違いチーズ数種類・ハム数種類・生野菜・卵・パン数種類がバイキングなんです。34年前だと☆☆☆以下のホテルの朝食と言えば、クロワッサンとフランスパンの小さなバケットにカフェオレ2杯のプティ・デジュネ(朝食のこと。直訳では粗食。)だったのに…しかもカフェオレは今はカフェクリームという呼び名に変わってまして34年のブランクでなんだかフランス語も変化したようで…あれ?やば…通じるかな?まあ~その分、英語はOKなようなので安心です。

朝食後、母と妹がいるホテルへ歩いて行く。今日は母をParis郊外に住んでいる従姉妹の家に連れて行く使命があるのですが、母の要望で先にモンマルトルへ連れて行ってくれというので昼飯までは全員一緒に行動です。「モンマルトル行きたいんだって?メトロだとピガールだから2駅。歩ける距離だよ。」というと「メトロは怖いし歩く。憧れのモンマルトルでお昼一緒しましょう。」というので、ゾロゾロ歩きながら観光案内をする。僕「ここからPigalle(ピガール)ね。18区、いわゆる赤線地帯もある場所。ムーランルージュもこのあたりにあります。」
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Leica M8.2 21mm

僕「ほら見てごらん。アパルトメントの入り口に寄りかかってタバコ吸っている女性がいるでしょう?立ちんぼってやつで、声をかけると値段を言って来る。金銭交渉成立すると部屋へ…夜になればもっと多くなるよ。」等と説明しながらPigalleからモンマルトルへ坂道を登っていく。母親はユトリロの絵が大好きなんで前からここへ来たかったらしい。
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LeicaM9 28mm

ひとまずユトリロが描いた階段を登り、サクレ・クール寺院に行き、丘からParisを見下ろす。で、母が入ると言うのでサクレ・クール寺院に。中はブルガリアで見たアレクサンドル・ネフスキー大聖堂に似ている。なかなかのステンドグラスがあるのだけど撮影は禁止ということ。まあ~従う事にする。
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Nikon D300 18-200mm

見学後、登ってきた階段を少し降りて横道を歩き画家達がいるテルトル広場へ。すぐにスケッチブック手にした叔父さんが「Handsome!!! Japanese ? Would you become a model of my sketch? not need money,but if you pleased my sketch,just to buy it. (いい男だね~日本人?デッサンのモデルになってくれないかな?もちろんタダ。気に入ったら買ってくれればいい。)」僕「ノン・メルシー!」まあ~昔と変わらず押し売りが多い地帯です。突然足下に指輪やミサンガが落ちていて拾うと押し売りされますし、スリも一番多いところなんで十分注意です。みなさんはユトリロが描いた細い路地の店店を覗いているので、僕は広場に面した見通しの良いカフェで一休み。生ビールを注文する。で、ノンビリ広場の様子を眺めながら、時としてスナップする。一応、広場で絵を飾っている画家たちは{NON PHOTO}なる看板立てていて撮影禁止なんだけど…まあ少しくらいならと撮る。
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LeicaM9 35mm

そのうち家族が広場へ合流してくる。妹「あら?朝からビール?」僕「まだ朝だからワインには手を出してないよ。せっかくParisなんだからね~こっちの流儀でカフェでノンビリするのがいい。フランス人はこうしてカフェでボーッと時間を過ごしながら(いかに人生を楽しく生きるのか?)を考え続けるんだ。いかに今日を楽しく生きるか哲学するなんて僕でも日本じゃ~なかなか出来ないからね~仕事の事ばかり考えて!せっかくParisなんだから!!!!(日本の会社には今鬱積する厭な事ばかりで…)」
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Leica M9 28mm

この店のボーイさんはとても陽気なんで「プィ・ジュ・プランドル・ディー・フォト?(撮っていい?)」と聞くとポーズをしてくれたので撮影する。
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LeicaM9 35mm

意外とフランスの人って写真撮られるのが嫌いなんで、ちゃんと聞いてから撮ったほうがいいのです。何も言わずカメラ向けたりすると「ノン!メスィー!!!!」と怒られちゃうのでね。結構気を使うのだな。

安物のお土産物屋を覗きながらロシュシュワール通りへ出て角のROYAL BARというオープンカフェで早いけど昼飯にする。このあたりは18区、僕らが宿泊する8区と比較すると庶民の街なんで物価が安いが、英語はあまり通じない。ここはフレンチでPIZZAとトーストといわれるホットサンド等々を頼み…もちろん僕はワイン。ところが「バン・ルージュ!(赤ワイン)」と頼んでもなぜかブランコ・バン(白ワイン)が出てしまう。。。あれ?フランス語すら通じない???まあ~あきらめて…ジャンクフードだから7人でかなり飲んで食べても80ユーロ。これは僕の奢りなんで助かります。残念ながらこの店カードが使えないので現金で支払う。
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Nikon D300 10.5mm

昼食後は僕は母を連れてメトロで郊外へ。我が家族はプランタンでウィンドーショッピングしてからカー・ルージュというJTBの市内循環の2階建てバスで観光するという。10分(実際は20分のようですが…)おきくらいに走っていて1周約2時間半で観光要所では10数分止まって2日間26ユーロとちょいと高いけど乗り降り自由だから、母親に勧められてそれを利用して見て回るという。僕はどこか途中で合流しようということで…連絡は息子のiPhoneと2G通信でSMSでやりとりしながら。この2Gでショートメールの方法だとフランス国内同士は確かタダのはず。「今どこ?」でメトロで先回りです。

僕が市内へ戻ってくると、家族のみなさんは大分プランタンで時間を潰していたらしくコンコルド広場で合流です。あとはルーブルとノートルダム、オペラ座で一周というところですね。とりあえず今日は家族には初めてのParisのセーヌ右岸・左岸の観光名所を車窓から見て位置関係を知ってもらおうということで…僕はもち
ろん解っているので途中参加です。娘が「おぉ~テンション上がってきた~」と凱旋門とエッフェル塔見て叫んでいたそうですが…

今回はParisは正味3日とかなりの過密なスケジュールなんでカー・ルージュでまずは全体像を見て、今晩は夜のシャンゼリゼ通りを歩いて夜景のエッフェル塔と凱旋門を見て、明日はまたカー・ルージュを最大限に利用して凱旋門・エッフェル塔・ルーブル美術館・シテ島でノートルダム寺院・オペラ座というスケジュールです。
Paris最後の日はまたメトロと歩きで移動って予定でして。明日は、エッフェル塔で僕は離脱して母親をホテルへ連れ帰り、シテ島あたりでまた合流するって予定です。ルーブル美術館は前来た時に4~5日見て歩いたのでね~もういいって感じで…今回はパス!!!!というのが明日のハードスケジュールで…

さてさて今日は夕刻オペラ座でカー・ルージュを1周したというので一旦ホテルで休憩し、夜は夕ご飯食べがてら散歩です。
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NikonD300 18-200mm

コンコルド広場でエッフェル塔のライトアップを見ていると、運良く「シャンパンフラッシュ」とパリッ子が呼んでいる2万個のライトがピカピカ光り輝く瞬間が見れました。日没後毎時00分に5分間のショーです。エッフェル塔120歳を記念しての期間限定のライトアップなんです。
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NikonD300 18-200mm

ちょうど今フランスは全国的に交代で春のバカンスシーズン(先週がParisがバカンスで今週はちょうど地方がバカンス期間なんです。)なんで、バカンスが終えたParisには海外からの旅行客だけでなくフランス国内の地方からも観光客が多く、こんなライトアップに出会えるわけで…気候もいいし来るにはちょうどいいシーズンです。(ま!そのバカンスなんでノルマンデーで従姉妹は結婚式をあげるわけで…)

シャンゼリゼをウィンドーショッピングしながら(僕は行きの飛行機の中で腕を打撲したのでドラッグストアで湿布薬を購入。)タラタラと凱旋門まで行き、帰りは反対側の歩道を歩いてレストランを物色するけど、シャンゼリゼ通りに面している店はやや高く。途中の路地にあるイタリアンレストラン「VESUVIO」に入る。娘がパスタを食べたいというのでのチョイスです。定番のボロネーゼとカルボナーラのパスタに、マルゲリータのPIZZAにつまみにステーキを頼む。パスタを口にしてみなさん「…」「…」「!!!!」「あれ?ブニョブニョ」
僕「あのね~イタリア人だってアルデンテを食べる人は10%ちょいの少数派なの!アルデンテ好きなの日本人だけだから!!」まあ~お味はいいのですが…確かにこしがない。。。
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Nikon D300 18-200mm

限りある時間なんで、夜は遅くまで歩いた一日でした。〜2012年3月14日の日記より〜
by dancyouteinitijyo | 2012-04-14 16:46 | | Comments(0)


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