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Vienna 2日目

旅の6日目、折り返し地点です。実はかなり疲れているようです。そんなわけで昨晩は早めに寝ました。見ればホテルのBARは24時までは営業していたようなんで飲みに行くべきでしたが、着替え直すの面倒だし、大分疲れているのです。ディスコで踊った筋肉通で腿と腰が痛く、右腕は一日中ストロボ付カメラを持っているから筋肉通の上からまた筋肉通。右手カメラタコはすれて痛いし…毎晩寝る前にスマホを見ると22000〜25000歩を歩いている毎日なんです。こんなの日本じゃありえない。だからか毎日かなり飲み食いしておりますが、体重はKEEPできています。いつもだと2〜3kgは太って帰るのですが今回は大丈夫そう。ある意味健康的?右腕と肩甲骨まわりは筋肉が目立つようになってきていて、いい感じです。でも、筋肉痛を湿布とテーピングでしのいでいる状況で…
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今朝は静かに一人で朝ご飯です。みんなはユースホステルで楽しんでいるかな?混んでいてほぼ満席だったので、韓国人の席にお願いして相席にしてもらう。「カムサハムニダ。」その向こうは日本人のようだ。海外に慣れてくると日本語がだんだん怪しくなる。もともと英語は結構達者でできるけどネイティブではない。学生時代の洋行で覚えた英語脳にするために、まず日本語で考える回路を切ることに専念する。こっちへ着いたのがチェコからだったので、英語が主流なんで初日にスィッチを英語脳に切り替えた。何か聞かれたりしたら日本語を考えず自分の知っている英単語を思う。で、英語で答える。日本語で聞かれても、日本語を思わずにまず英語、それを日本語にするという方法にしておくといいのです。ここではまず英語、それを知っているドイツ語にして会話です。しかも郷にいったら郷に従えで、レディファーストもこなすし…もう6日目なんで、エレベーターとかでも女性がいると「Bitte nach Ihnen.=お先にどうぞ。」と言えるし、挨拶もドイツ語、英語で出来るようになっています。相手が韓国の方となれば「アンニョンハシムニカ。おはようございます。」と言えるし…でも、日本語はどんどん変な文法になります。反対の隣は日本人夫婦ですが、何話しているのか?「この朝食会場なんだかアジア人が多いな。」と夫が不満そうで僕のほうを見る。さっき相席を頼むのに韓国語と英語でやりとりしていたから僕が日本人であるとは思わなかったのだろう。あなただって立派なアジア人ですよ。妻のほう「ほんと今日はアジア人が多いわ。なんかあるのかしら?」欧米に来てアジア人に会うと確かに「せっかくの海外気分が…」なんだろうけど、あなた達もそうなんですよ!だいたいこのホテルは人種によって朝食会場を分けているのです。アジア人がこの会場にまとめられているのであって、必然的な景色なんです。そんな事を思いながらゼンメルをナイフで2つに切り、オーストリア流のサンドイッチです。それを見ていて隣の韓国人も真似てました。となりの夫婦「あらあらマクドナルド???」と小声で言う。あの〜これがこのパンのこちらの食べ方なんですが…まずは半分に切って、レバーペーストを塗り胡椒少々。で、ハムとチーズを挟んで完成。郷にいっては郷にしたがえです!
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今日もハードな一日だし三脚も持って行かなきゃ〜ならないんで、15分歩けばいけるけど食後はタクシーでみんなのホテルです。で、合流しバスでウィーン郊外のGartnergasseの高校と交流です。学校へ着くやすぐに担当する先生と思われる方に、僕がMAKSの帯同カメラマンであること、学校内は自由に撮影して良いか?どこへ入っても良いか?を聞く「OK,すべてどうぞ!あなたはなんでも好きに撮って下さい。」で、ここがGartnergasseという街で英語で言うとGooseTown=がちょうの町という説明をしてくれる。gasseは通りだからドイツ語でGartnerががちょうって意味なのかな?そういえば通りにガチョウだかアヒルの像が多い。この学校は生徒数750名、先生100名でウィーンでも最大級の学校という。彼「MAKSは?」僕「生徒数2000名、先生は200で、先生の中には顔も名前も知らないなんて事もあるらしいです。」彼「すごいね!日本ってすごいね。」で、みなさんの学校見学を撮って回る。しばらくして、練習場に行こうというので着いていく。
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本日1回目の本番を行うシティホールの前にある教会が合同の練習をする場所。彼が「今日は前のホールで全校生徒が鑑賞するんだ。日本の優秀なコーラスが来ると言うから、最初は学校の体育館でやるつもりだったら、市長がせっかくだから市のホールでやれってことになって…なので今日は市長も聴きに来るし、町のTV局も来る。君はどこで撮っても良いから、いい場所を先に見つけてね。」なんと彼はこの学校の音楽の指導者でした。さらに「うちは、声楽がイマイチなんで外部のボイストレナーを雇っているんだ。今日はその彼女がソロを歌ってくれる。すごい上手いよ!楽しみにしていて!」僕って一番の部外者なんだけど、海外遠征だけで無くこういう遠征の時になぜか関係者と一番会話して情報を持っていることが多いのです。自慢じゃないけど人柄???いやいや一番ヒマそうにしているから?で、合同練習開始です。合同で「ふるさと」と「Only in sleep」って歌を歌うのだけど…いやあ〜Only in sleepのソリストは確かに美しい歌声だ。あとでMAKSの指導者SA先生に「あれって、プロの声楽家でここの高校の音楽の外部講師でボイストレナーなんですって。」と教えると「なんでそんなこと知っているの?」僕「あ、耳が早いんです。」練習の撮影は切り上げ、本番のホールを下見に行く。ホールというよりかは体育館。正面に高い場所が無いので仕方なく片側だけある2階席に三脚をたてる。
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で、本番開始。市長も最初から全部見てくださり大感激していました。僕は演奏が終わるとまず片付けしていたのだけど、あれ?なんだか集合写真撮る準備のような???慌てて下へ行こうとするけど帰る人々に逆流しなきゃ〜ならない!「エントシュルディグング!I’m very sorry!excuse me!エントシュルディゲン ズィービッテ!!!!」と英語とドイツ語を叫びながら人をかき分け走って到達。ちょうど撮影が終わる様相なんで椅子に飛び乗り大きな声で「Attention Please!Noch einmal bitte!(もう一度お願いします!)」ひぃ〜パニック!!!!みんなが気付いてくれたので「Bitte Lacheln sie!(笑って!)アイン・ツバイ・ドライ!」パシャな感じ。。。。「Noch einmal bitte!アーベーツェー!」もう、あれほど演奏の時は僕はみんなから離れた場所にいるから、忘れないでって言っておいたのに…大汗かいた。その後はお昼ご飯を食べながら交流会です。僕はA組のみんなに「B組はまだ慣れていないだろうから、君たちがプラハで体感した交流の仕方を教えてあげなさい。ついでにもうみんなはOKだけど、Bのみんなはまだ硬いから写真屋さんに撮られ方も…」と伝達する。もちろんみなさん歌う!笑う。交流する。
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お昼を終えるとウィーンへ引き返し、本日の夜公演するコンチェルトハウスへ直接向かう。ウィーンでは3本の指に入るホールです。フォルクスオーパー、楽友協会ホール、コンツェルトハウス。僕もこれで撮影は2つ制覇です。今日がこの旅で一番のホールでの本番です。今日はオーストリア日本大使夫妻も文化センター所長も観覧し、オーストリア・日本の友好親善コンサートです。指導者のSA先生も「この日のために練習してきたんだから、今日は完璧を目指します。」と力が入りまして…「ここで歌うの夢にまで見てきたの。」僕「じゃあ〜特別に外で撮りますか!」まずは場当たりしてリハです。僕はその間に舞台担当者と綿密な打ち合わせ。これがすごい若くてスタイルの良い僕好みの美人が今日の担当なんで、今日は長めの打ち合わせ???まずはIDを見せて「Ich freue mich sie kennen zu lernrn.Ich bin Fotograf Offizielle MAKS High school komme aus japan.(ここまではかなりいい加減なドイツ語、たいがいなんとなく解って貰える。はじめまして。私は日本から来たMAKSの公認カメラマンです。)English OK?」彼女「OK.」で〜まずはどこで撮影が可能か?その際に三脚は使用して良いか?(たいがいは駄目なんだけど…一応。)Blitz=ストロボは使って良いか?撮影に対して代金がかかるか?などを聞き、場所に関しては実際に来て貰いOKを貰う。演奏中はストロボは駄目。三脚はほんとうは駄目だけど、今日は許可してあげる。静かに移動するならどこで撮ってもOKとなる。もちろん!無料で良いとのこと。すでにホール使用料はいただいていて、そこに含まれているとのこと。おいおいどっかの楽友協会とは違うぞ!最後に「Danke schön.Kanne ich eine Aufnahme von ihnen machen?(ありがとう。ところで貴女を撮っても良いですか?」というとちょいと怪訝な目をして「Why?」というのでMAKSを指さして「Sie sind charmant! Because it's their memory.(貴女は魅力的だし、そりゃあ彼らの思い出のために…うそ!僕の???)」彼女は笑って「OK!」といいながらポーズまでとってくれました。僕「Vielen Dank!」
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リハの後は近くのKellerで夕飯です。Gmoa Kellerって店。なかなかお洒落なビアホールです。2年前にBRくんと何度も飲んだクレープ入りのスープが出て、これって塩ぱいし美味くなかったなあ〜と思ったけど、ここのは美味。メインはジャガイモの料理でした。ソースが美味しいからいいけど、ジャガイモ料理はそろそろごめんだな!本番前だけど当然ビアは最初からツバイ!コーディネーターのKさん「またツバイ=2杯ですか?」僕「もちろん!時間が無いからツバイ・グレイサー!」店員さんも笑いながら「Zwei Gläser?」まったく日本人はせっかちな!2杯飲んでも時間があったのでもう1杯でDrei Gläserです。この店の喫煙場所でタバコを吸っていると、どうみても旅行会社の方と思われる日本人に声をかけられる。「どちらですか?」こういう突然の日本語の対応がやばい。おもわず「ヤーパン…あ!千葉です。MAKSと来ています。」というと「あ〜今度同じコンペに出ますね。」というので「あ、それは多分吹部ですね。僕は合唱部のほうです。」「帯同なさってる?」「はい吹部のほうはまた別のカメラマンが…」「そうですか?商売になります?」「何とか…」「それじゃあ〜そのうちに日本でご相談を!」と名刺交換。僕「アナナスに居ますよね。」「はい。」なんて事があった。仕事の話しくれんのかな?(実はこの方日本に帰って1週間後に別の仕事で偶然またあうことになる。)
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本番まで少しだけホールの素晴らしいロビーで撮影して良い事が許可された。なんせ豪華な作りでね〜大ホールはMOZART SAAL、今日演奏するのは中ホールになるのかなSchubert Saalです。Saalはサロンという意味。で〜開場前のホールへ戻ると彼の美人担当が困った顔をして待っている。夕飯食べている間に館の偉い人が見に来て、三脚はセキュリティ上問題があるから駄目と言っていったらしい。僕「OK.I dont use.I'll close this right now.」彼女「Verry sorry.」急遽三脚は使えなくなりましたが想定内。でも椅子の上に乗っての撮影はOKしてもらいました。で、今日も床がミシミシ言うし、椅子にも乗るので裸足です。今日は大使夫妻も招かれているので、スピーチもあって緊張です。さあ〜本番。
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いやあ〜素晴らしい歌声と響きでした。楽友協会もそうだけど、ほんとこのウィーンの古いホールの響きは素敵です。僕は邪魔しないように裸足で抜き足差し足。響きを堪能しながら撮影もしました。チケットもGETです。9列の2番だから撮影は出来ない位置なんで座りませんが…ONLY IN SLEEPは凄く良い歌だな〜アンコールは Muß i' dennって別れの歌で、全員がスタンディングオベーションでした。ふぃ〜感動したけど疲れた〜さっき12日間一緒するコーディネーターのKさんに「もう6日目?まだ6日目?」なんて半分来た事を話していたのだけど、まだ半分なんだなあ〜いやあほんと疲れてます。というわけで、今日はみんなとバスでユースホステルはやめ、ここからタクシーで帰ることにしました。
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バスは先に出ていって僕はタクシーを拾い「ホテル アナナス!」しばらく走ると前にバスが見えて来たので「走って、あのバスの横に付けて!」とカーチェイスを頼む。「OK!」で、列んで走ったので窓を開けてストロボ攻撃!みんな驚いて見ていました。で〜バスを追い越しさようなら!運ちゃん「誰?有名人?」「あー日本から来たただの高校生!さっきコンツェルトハウスで歌ってきたんだ。」これでみんなまた楽しい話題になったんじゃ?そういえばカメラマンさんユースホステルじゃ〜見かけないけど…なんでタクシー???ごめん僕だけ立派なホテルです。。。。
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ホテルへ帰りまずは充電開始、シャワーで遅いし疲れたけど、明日はもうウィーンじゃ無いのでね。ウィーンの晩を楽しまなきゃ〜と着替えてホテルを出る。夕飯に飲んだビア 3杯は汗で消えたんでね〜喉が渇いたのでまずはビア。可愛子チャンたちが話しているカウンターの隣に座る。完璧無視される。しかも横を向かれちゃう。しかたなく寂しく独り飲み。ビールが飲み終えるとバーテンというか多分オーナーがお代わりはと来る。僕「ハーベン ズィー オフェンネ バイネ?アイン グラス ロートバイン ビッテ!」一杯売りのワインがあるなら赤ワインを一杯という。さらに「Made in Vienna!」ウィーン赤ワインがあるなら!すると突然彼は近づいて来て「これはここの赤ワイン!あの樽から出したんだ!間違い無いオーストリア産、しかもここ産!」僕「ファンタスティシュ!エス シュメクト ゼア グート(素晴らしい・美味しい!)」で〜会話が盛り上がる。隣の可愛子チャンたちは会社の悪口を言っているとの彼の説明。ワインの話し等々。僕「あなたにいっぱい奢ります!」彼「じゃあ同じのを飲もう!」結局僕はワインをなみなみ4杯飲んで支払いをしてホテルへ帰る。帰ってレシートを見たら奢った1杯分はついてなかった。みんな親切だな。
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by dancyouteinitijyo | 2017-03-27 19:46 | | Comments(4)
Commented by east at 2017-04-19 02:27 x
良い演奏旅行ですね。
ウィーンコンツェルトハウスと云えばそこのオーケストラが、最近来日公演していましたね! エリアフ・インバル指揮で、墨田トリフォニーホールで素晴らしいマーラーを演奏していましたね。そのコンサートはNHK教育で、つい最近放映されました。何と!コンサート・ミストレスは日本人!
Commented by dancyouteinitijyo at 2017-04-19 08:43
> eastさん
そうでしたね。むこうでも話題になっていました。見かけはボロボロだけど響きは最高です。床がミシミシ言うのが難で…いいホールでした。
Commented by east at 2017-04-23 22:00 x

ほんっと! こういう【良いホール】が、ウィーン市内に幾つも有る。羨ましい!

マァ、歴史的にも【西洋音楽の中心地の一つ】ですから羨ましがっても仕方ないんですよね〜。何てったってハプスブルク帝国の一方の雄である【オーストリア・ハンガリー二重帝国】の首都ですからね。
それでも…柏市民文化会館と如何しても比較してしまうんです。柏市にああいう【クラシック専用の音楽堂】があれば、イチカシ、ひいては日本の吹奏楽がそういう響きを苦手にしなかったのではないか?
それでも日本各地の主要都市には、サントリーホールを初めとして良いホールが出来つつありますから良しとするしか無いんですが…とすると柏市の地位=主要都市では無い…んですよね…予算的に新たなホールは【夢の又夢…】
Commented by dancyouteinitijyo at 2017-04-28 13:28
> eastさん
そうですね。ほんといい響きでした。


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