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ほら、PRIUS洗車すると雨が降る。久々の大雨で我が家は土砂降り。なのに新宿はたいして振っていない。なんだ〜!初台まで来ると小雨。さらに松原からは止んでいる。昨日PAYDAYだけど銀行へ寄らなかったので今日は寄ってから出社です。出社すると欧州のアルバムの直しをして、見直し、全ページのデータを完成データにする。この何日間かアルバムの校正の仕事です。いよいよ下版出来そうなんで、表紙と奥付の作業に入る。奥付には毎回、編集後記を書くことにしている。アルバムを最初の頁から見て、今から4ヶ月ほど前の思い出に徐々に浸ってもらって、一番力を入れて編集したサビの部分で少し泣いて貰って、さらにクライマックスで感情が盛り上がった後、この奥付の文章を読む。するとまた当時の感情が写真という直接的な媒体で無く、文章という行間すら意味のある後記で読んだ人のそれぞれの心に訴えるのです。写真はともすると押しつけがましいメデイアです。それをやや優しい文章で補うのが僕の記録の仕方で有り、僕の表現方法です。自分が納得する自分が写真的にいいと思うものを無理に押しつけるのは嫌いで、こうした回りくどい表現をするようにしています。そのため、作品的ないい写真は撮れていても使わない事が多いです。撮影の段階で毎日のエピソードを記録し、それを表現するに相応しい絵を選びます。また、すでに撮影次点でアルバムを頭の中で編集し記憶しています。
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だから僕がこれまでに創った12冊ほどのアルバムを受け取った人が「よく撮ったね」とか「よく覚えているね」という写真やキャプションを入れる事が出来ます。たまたま入れたいエピソードの写真が撮れなかったら記憶から絵やイラストで表現します。今から4ヶ月前の出来事を僕はアルバムのためならすべてメモし、メモしていない物は記憶しています。アルバムの編集に入るとまず当時の音楽を脳裏に蘇らせ、下手な鼻歌を歌いながら作業します。人間音楽で当時の映像やいろいろなエピソードが記憶の底から蘇るのです。僕は行った場所の名前や、出会った人の名前、観光ガイドさんの話しもほぼ覚えています。それらを記憶から掘り起こしアルバムに載せていきます。今回は初めて帯同するお客様だったので、アルバムの編集が一応終わった次点で校正紙を出しお客様の代表に確認してもらいました。初めてのお客様でやや五月蝿そうだったので、通らないかな?と不安でしたが「すごくいいアルバムでほとんど直しはありません。お任せして良かった!」と言われ安心しました。ただ、足らない写真を追加、間違えている箇所を手直しなどなど少々有り昨日のうちに全部直しました。で、本日無事下版です。途中で気に入らなくなり前に戻って何頁も直したので1週間予定より遅くの下版です。旅の時にもうすでに頭の中にラフが出来上がっていますが、そのイメージを帰ってからページ毎のテーマとラフに仕上げ、そこから創っていくのですが、なんせ凝った頁は1日で1頁しか仕上がらないし、毎日完成した頁を見直すと気に入らない箇所がどんどん出てきて進まないのです。最後に全部見直すとますます気に入らない。そんな葛藤で創るので、お客様に気に入っていただけると最高の幸せです。生涯、何度でも見て頂けるアルバムが僕のテーマです。そんな願いを込めて最後の奥付の編集後記をささっと書き上げました。みんな喜んでくれるかな?ひとまず僕の欧州は終わりました。
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by dancyouteinitijyo | 2017-07-26 22:37 | 文章 | Comments(0)


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